モデナ半日周遊ドライブコース|体験型で楽しめるチーズ・ワイン・バルサミコ酢の工場巡り

この記事はイタリア地方都市”モデナ”の体験型グルメスポットを巡る半日ドライブコースを紹介します！モデナはイタリア王道グルメのチーズ・ワイン・バルサミコ酢の名産地です！イタリア本場の食文化を深く知りたい・触れたい・とにかく美味しいものを食べたいという方には是非訪れて欲しいスポットです。

本場のパルミジャーノレッジャーノチーズは絶品★
現地で味わって、お土産たくさん購入してください！！

モデナの体験型グルメスポット半日周遊ドライブコース

今回はレンタカーで巡る全長約174km(モデナ内で38km)、合計3か所のモデナのグルメ工場(チーズ・ワイン・バルサミコ酢)を訪れるドライブコースです。中央イタリア周遊行程の一例として、近隣観光都市のボローニャ発、モデナを半日で周り、次の目的地のパルマへ向かうというプランです。この地方は沢山のグルメスポットがありますが、鉄道駅からは遠いためレンタカーでのアクセスがおすすめです。美味しくて、イタリアでしか体験できないスポットを効率良く周ります！

モデナには見学ツアーのできるチーズ工場が4か所ありますが、その中でも規模の大きさ・HPの見やすさ・過去の世界チーズ大会での受賞歴を総合的に見て、4 maddonneに訪れることにしました！！
下記表のWorld cheese awardsを受賞したチーズを知りたいマニアックな方は公式サイトより検索できます。モデナ以外のチーズ製造会社で工場見学ツアーができる場所をお探しの方は、Parmigiano Reggiano協会の公式HPをご覧ください。

モデナの属するエミリア地方は、ランブルスコなどの発泡ワインが有名です。折角モデナに来たので、ランブルスコを製造するワイン工場に行きたいと思い、検索したところTaste Bolognaのサイトが情報がまとまっているため参考にしました。このサイトの訪れるべきランブルスコのWinery8選に載っていて、かつGoogleマップ口コミ数(119件)・点数(4.8)で高得点のCantina S.Croceを選びました！！

最後にバルサミコ酢工場ですが、モデナ近辺で見学ツアーができるところで検索すると下記5か所のスポットが候補にあがりました。どの工場も歴史もあり、HPもしっかりして予約しやすそうな印象です♪Azienda Agricola Leonarde Giovanniを今回紹介先に選んだ理由は、見学ツアーの種類が多く・工場見学と一緒にグルメも楽しめるからです。

今回厳選した訪問先3か所を含む周遊ルートです↓

Ⓐ｜スタート地点のモデナ

ぽん一家はイタリア中央エリアを周遊した際に、ボローニャ→モデナ→パルマの順に回りました。

スタート地点にはボローニャ観光に便利なParcheggio PIAZZA VIII AGOSTOを選びました。スタート地点からチーズ工場までは、車で約45分・54kmです。有料道路(A1/E35)は普通車で3.70 €です。慌てないように、運転席近くに財布・小銭の用意をおすすめします。

Ⓑ｜4 MADDONNE (チーズ工場)

イタリアチーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノを生産する4MADDONNEのチーズ工場に訪れました！！見て、触って、食べて、体験できるパルマで1番おすすめしたいチーズスポットです。

4maddonneはモデナ駅から車で15分ほどの立地にあり、写真の通り、大きな立派な建物です。敷地内には工場だけでなく、工場生産のチーズや地域特産物を扱う売店も併設されています。工場があるとは思えない程、とても綺麗でお洒落な建物です。

受付を済ませ、待ち時間に入口にある大きな4maddonneロゴの前でパシャリ！会社のロゴは、聖母マリアが塔の4つの側面に描かれているのが印象的です。

世界最大級のチーズコンテストでの受賞歴もあります！！入口で記念撮影やら展示品を眺めていたらあっという間にツアーの時間に！

チーズ工場ツアーに参加してみた

4 MADDONNEに訪れたら迷わず、チーズ工場ツアーに参加しましょう！

パルミジャーノレッジャーノは、”イタリアチーズの王様”と言われるほど皆が知っている人気チーズです。北イタリアの限られた地域で生産され、厳しい基準（製法、管理方法、熟成期間etc.）をクリアしたものだけが名乗れるチーズです。エミリア・ロマーニャ州は上記写真のカラー部分Parma, Reggio Emilia, Modena地域のみ該当します。パルミジャーノレッジャーノの名前の由来はここから来ているのですね。

製造工程の見学です。原材料の牛乳と乳酸菌等を混ぜて、凝固させる工程です。

凝固されたものを布でくるみ、下の写真のようなプラスチックの型にはめ、重りを置き、圧力をかけて、水分を切っていきます。

その後、次の型に入れられる際には、パルミジャーノレッジャーノ文字の刻印が入ったシートを側面にあてます。このシートには、製造日・ロットNo.もパズルのように入れることができ、１つ１つのチーズの品質管理がされています。

最後は、工場見学の目玉”チーズの熟成庫”。天井までびっしり並ぶチーズは圧巻です。

丁度チーズ側面に刻印を入れている作業も見られました。

運良く、チーズの表面を自動で洗浄する機械を見ることできました。浮いてきた脂肪分を落とすため、週1回ブラシで擦る必要があるそうです。昔は全て手作業行っていたそう。。気が遠くなります。。

自動リフトに乗った作業員が刻印をチーズ側面に焼き付ける作業も見られました。

バッチリ刻印が入っています！！

熟成されたチーズは、専門の検査員が写真のような金づちでたたき、品質を厳しくチェックします。金づちでたたいた音で中身がわかってしまうのだから、驚きです。

工場見学ツアー最後のお楽しみは、試食会！熟成期間の異なるチーズやジャムなどの特産品が楽しめます。写真の通り、結構なボリュームです。また、ランブルスコ（赤ワインのスパークリング）も振舞われ、瓶がご自由にどうぞとばかり置かれているので、たくさんお代わりできます笑。

以上、伝統あるパルミジャーノ・レッジャーノチーズを製造・熟成させる工程でした！思ったよりはるかに多くの手作業がある事が印象的で、また品質管理の厳しさを知ることができました。チーズの基本から試食まで非常に濃い1時間で、15€で体験できますので、是非訪れて下さい。

公式サイトからの予約方法詳細

現在、工場見学ツアーは予約必須ということなので、下記に予約方法の解説を載せます。

① 公式サイトツアーガイドページにアクセス

② 画面下側のフォーマットに必要事項を入力
名前・連絡先・人数・出身国、ツアーの希望日などを記入。ツアーの言語は基本英語かイタリア語からの選択です。

必要箇所にチェックを入れて、”SUBMIT”をクリック！

③予約に関するメールが来ているか確認しましょう！万が一、確認メールが来ない、変更があった場合などは、こちら(info@caseificio4madonne.it)へメール連絡するのが良いでしょう。

15€で、チーズを知れて、沢山試食・試飲できるなんてお得なツアー！
絶対におすすめです！！

売店で購入したいおすすめ商品

工場だけでなく、是非立ち寄って欲しいのが売店です。イタリア都心で購入するより安く、質の良いチーズを購入することができます。売店は観光客だけでなく、地元の方でも賑わっています。筆者もチーズを購入するために、2回も訪れました！！

＼Pick up!／ おすすめお土産

①チーズ
1つ目のおすすめはもちろん、”パルミジャーノレッジャーノチーズ”です。熟成月だけでなく、塊の大きさ(重さ)でも選べるのがありがたいです。(300,500,1000g,, etcの単位でした)　粉チーズタイプ数ユーロでも売っていました。　1kgで20€もしない価格帯のチーズもあるので、とても安いです！　興奮して、お土産に爆買いしました。

②チーズおろし器
チーズの塊と一緒に是非買って欲しいのが、チーズおろし器(値段覚えていないのですが、数ユーロで買えたと記憶しています。)です。サラダ・パスタにパルミジャーノレッジャーノをふりかけたら絶品です！パルメザンチーズとは比べ物になりません。。というか別物です。
大根おろし器でも全然いけますが、この金属の細かいおろし器がより細かくふんわり粉チーズを作れるような気がします。

③バルサミコ酢
バルサミコ酢もモデナの特産物。質の良いバルサミコ酢がお手頃価格で買えます。特におすすめなのが、クリームタイプのバルサミコ酢です。工場見学の試食プレートにも有り、普通のバルサミコ酢よりも濃く・甘いので、ドレッシングや肉のソースにも使えます。5€も有れば購入できます(日本だと1000－1500円くらい)。

チーズ工場から、次のスポットのCantina S.Croceまでは、車で約14分・13kmです。

Ⓒ｜Cantina S.Croce (ワイナリー・販売所)

Cantina S.Croceはスプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)がメインのワイナリー＆販売所です。観光向けというよりは、地元向けの直営販売所という感じなので、ワイナリーツアーはありません。現地の方がどんどん箱買いされて帰っていくような、通なスポットです笑　そのため、お土産のワイン購入におすすめのスポットです。

お店の外装はこんな感じです↓意外とこじんまりした感じ(失礼！笑)

お店の内装はこんな雰囲気です↓明るくて、綺麗な雰囲気でした。

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特に赤ワインのスパークリング”ランブルスコ”は甘口から辛口までたくさんのラインナップがあります。どれを購入するか迷うところですが、試飲もできるため、好みのボトルを探すことができます。ここのランブルスコは、癖のないさわやかな飲み口で、甘口もあるため、お酒が苦手な方でも楽しめるワインです。
特に嬉しいのが比較的安価な価格帯(3ユーロ前後)で買えるものが多いためか、普段飲みのために箱買いされていく地元客が多かったです。

また、自宅でワインを楽しむ際に重宝するのが、ワインの栓。これまた数ユーロで買ええるコスパの良い優れもの。金具が付いているため、ワイン注ぎ口をしっかり密閉できます。ただ栓をするだけのタイプよりも安心感がありますね。とにかく、ワインの口にすっぽり、ジャストフィット！

横からガチっとボトルをつかむ金具付きで安心。

基本、ワインの試飲と販売所だけなので、工場・ブドウの収穫などの様子も知りたい方は↓の公式インスタグラムを見てみて下さい♪

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ワインの試飲をしっかりして、購入できるのがうれしいポイントです☆

Cantina S.Croceから次のスポットのAzienda Agricola Leonarde Giovanni までは、車で約28分・30kmです。

Ⓒ｜Azienda Agricola Leonarde Giovanni (バルサミコ酢工場)

モデナ名産といえば外せないのが、”バルサミコ酢”です。Azienda Agricola Leonarde Giovanniはバルサミコ酢の製造メーカーで、工場見学やモデナの名産のグルメを一緒に楽しめることができる体験スポットです。日本で売っているバルサミコ酢のラベルを見てもたいてい”Modena”と書いてあるくらい、有名な産地です。

残念ながら、筆者は訪れることができなかったスポットです。NHKの”旅するイタリア語”でも取材された有名なバルサミコ酢メーカーです。
下の写真の手頃(3€位)なバルサミコ酢から100年ものまで幅広く取り揃えているようです。

ここへ訪れたら、バルサミコ酢を深く知るためのガイドツアーの参加をおすすめします。テイスティングのみのシンプルなツアーからランチ付きのツアーまで様々なガイドツアーがあります。

実際のランチの内容は↓を参考にしてください。

バルサミコ酢の製造・熟成工程、美しいですね。どうしてイタリアの工場は、こんなにも美しいのでしょうか。。

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モデナを満喫したら、次はパルマを訪れます。パルマの最初の目的地、ドライブ途中に寄るスポットにピッタリのKM90 RistoBottega Emiliana (レストラン・軽食・お土産店)まで、車で約50分・82kmです。有料道路(A1/E35)は普通車で5.00 €です。

モデナへのアクセス

電車で

フィレンツェから特急列車で約1時間50分(タイミングによっては乗り換え有のため要注意)。ボーローニャから特急列車で約25分、パルマから特急列車で約30～45分です。下記のサイトで確認・チケット購入できます。https://www.lefrecce.it/Channels.Website.WEB/#/

また、イタリアでの高速列車の乗り方は下記ブログが参考になります^^

レンタカーで

モデナは近郊都市ボローニャから車で1時間、前の記事でご紹介したパルマからも車で1時間ほどです。モデナの街だけを巡る場合は電車でも問題ありませんが、紹介したグルメスポットに行くには、レンタカーがおすすめです。

レンタカーの予約方法・借り方については、過去の記事で解説していますので、参考にしてみて下さい。

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2022.12.19

まとめ

チーズ・バルサミコ酢・ワインが名産の美食の街”モデナ”でした。前記事のパルマと同様、イタリアの地方都市は絶品料理がお手頃価格で楽しめます。これがイタリア地方都市巡りの魅力ですね！