パルマ幻の生ハム食べ比べ体験記|半日ドライブ+宿泊付きモデルプラン|KM90 RistoBottega Emiliana~Salumificio Dallatana~Antica Corte Pallavicina

この記事ではプロシュット・ディ・パルマ―通称パルマハムで有名な地方都市”パルマ”のグルメスポットを半日で回るドライブコースとおすすめのホテルを紹介します。

世界各国でパルマの生ハムは有名ですが、その中でも高級生ハムの”Culatello di Zibello DOP”(クラテッロ)を味わえるスポットを巡るルート紹介します。クラテッロはコストコでも”幻の生ハム・生ハムの王様”として謳われていて、グルメ好きには是非一度味わってもらいたいハムです。

\こんな方へおすすめの記事です/
  • レンタカーで巡るパルマの生ハムスポット周遊コースを知りたい
  • 本場パルマで美味しい生ハムを味わいたい
  • パルマでおすすめのレストラン付きホテルを知りたい
ぽん

たくさん美味しいものがあるイタリアですが、ぽんがイタリア在住時代で一番感動した食べ物が”生ハム”です(日本の生ハムとは別次元!!)

Contents

パルマ半日ドライブ+宿泊付きモデルプラン

このモデルプランは、ぽん一家が生ハムを味わい尽くすために、実際に訪れたスポットより作成しました。

レンタカーを借りて巡る全長約240km(パルマ内22km)、合計3箇所のスポットを巡る半日ドライブコース+宿泊ホテル付のコースです。パルマ近郊には、ボローニャ・モデナ・チンクエテッレなどのグルメ都市や観光都市が沢山あります。パルマと共に、それらの近郊都市を巡る方も多いかと思いますので、モデナを出発し、パルマを半日周遊した後、翌朝チンクエテッレに向かうルートを紹介します。各都市、高速列車は通っていますが、訪れるスポットは広い範囲に位置しているので、レンタカーで周るのがおすすめです。

時間行程所要時間
(移動含む)
12:00Ⓐモデナ
↓移動(75 km)50 分
13:00ⒷKM90 RistoBottega Emilianaにてランチ&お土産購入1時間30分
↓移動(12 km) 15 分
14:45©Salumificio Dallatanaにて生ハム工場見学2時間
↓移動 (10 km)15 分
17:00ⒹAntica Corte Pallavicina
チェックイン&お散歩&クラテッロ熟成庫見学
2時間
19:00Antica Corte Pallavicina レストランでディナー2時間
———-Antica Corte Pallavicina 泊———-
翌朝ホテル9:00発→Ⓔチンクエテッレ11:00着 (145 km)2時間
▲パルマ生ハムスポット半日周遊+宿泊プラン

Ⓐ | スタート地点:モデナ

ぽん一家はイタリア中央エリアを周遊した際に、モデナ→パルマ→チンクエテッレの順に回りました。

スタート地点には、モデナ観光に便利なParcheggio del Centroを選びました。スタート地点から始めのスポットまでは、車で約50分・75kmです。有料道路(A1・E35のModena Nord~Fidenza/Salsomaggiore T. (Fidenza, Longone-Colombaia, Salsomaggiore Terme Province of Parma)間は、5€です。

Ⓑ|KM90 RistoBottega Emiliana (レストラン&ショップ)

ミラノーボローニャ間を結ぶ幹線道路E35のすぐ近くの便利な立地にあるこのお店。1階に生ハム・チーズ等のお店とバーがあり、2階にレストランがあります。

1階のお店のショーウィンドウには、様々な種類の生ハムが♡

KM90 RistoBottega Emilianaの売り場の様子を撮影
▲お店で売っている生ハム

店員さんにお願いすれば、味見することも可能です(筆者が生ハムを買った時は、店員さんが「切りすぎちゃった」って言いながら、かなりの量の生ハムを味見させてくれました笑)。好きな種類のハムを好きな量だけ、その場で切ってもらえます。パック品は生ハムの端っこが少し硬くなってしまう(それでも十分美味)のですが、切り立てはとてもフワフワなので、断然こちらをおすすめします。やはり、イタリアの生ハムカッター(何ていうのかな?)で切られた極薄生ハムは最高です!!

KM90 RistoBottega Emilianaの生ハムをスライスしてくれるコーナーを撮影
▲目の前で生ハムを切ってくれます♡

華麗な手つきで極薄の生ハムが切られ、並べられる様子にうっとり♡

▲生ハムがスライスされる様子

生ハム以外にもチーズやこの地方の特産品など取り揃えており、お土産購入にピッタリのお店です。

KM90 RistoBottega Emilianaの1階売店の全体の様子
1階の食料品売店コーナー

続いて、2階のレストランコーナー。

メニューはイタリア語なので、あらかじめこちらの公式サイトでチェックしておきましょう!!やはり、1階で売っている生ハムの盛り合わせや、生ハムのパニーニ(サンドイッチ的なもの)のような軽食から、前菜・パスタ・メイン料理とがっつり食事をすることもできます。前菜・メイン・デザートで平均単価は26€のようです(公式サイトより)。

ぽん

レストランで食べて美味しかったものをお土産にするのもアリだね!

Check

KM90 RistoBottega Emilianaから次のスポットのSalumificio Dallatana までは、車で約13分・12kmです。

Ⓒ|Salumificio Dallatana (生ハム工場、販売所)

パルマ郊外の田舎道を走っていて突如と現れる立派な建物がこの”Salumificio Dallatana”です。先ほど紹介した、高級生ハムのクラテッロを生産している工場です。NHKの旅するイタリア語でも立ち寄ったスポットです!

Salumificio Dallatanaの外観写真
▲Salumificio Dallatanaの外観

入口すぐに、生ハムの販売所があります。レジ奥には、生ハムやサラミの塊がそのまま吊るされています。

Salumificio Dallatanaの内装写真
レジ奥に吊るされているサラミたち

冷蔵スペースにはカットされ真空パックになったハムたちがたくさん並んでいます。高級生ハムのクラテッロは62€/kgと普通の生ハムの20~26€/kgと2-3倍します。日本では滅多にお目にかかれません!!この際に、旅中のおつまみに是非購入下さい!!日本で通販で手に入れようとすると、2780円/100g(+送料)します泣

Salumificio Dallatanaの売店の様子
生ハムたち

事前予約制ですが、生ハム工場見学もできますので、公式HPをチェックしてください。概要は↓を確認下さい。ぽん一家は、見学できることを知らず、予約していなかったので、販売所から見える工場をチラ見。(次回は絶対に予約して訪れたい場所です!!)

Salumificio Dallatanaの製造工程の一部を撮影
生ハム製造工程の一部
\生ハム工場見学 概要/
  • 見学内容:原材料受入れ~味付け~熟成庫まで、生ハム製造の全工程
  • 受入れ可能日時:
    平日:8:30~12:00、14:30~16:30、 土日:8:30~12:00のみ
  • 料金:1グループ60€、英語ツアーは+50€
    (15人以上の団体は、3.5€/人です)
  • 事前予約必須
    info@dallatana.itにメール
  • 公式HP:https://www.dallatana.it/en/guided-tours/
ぽん

生ハムを深く知って、食して、買うことのできるスポットです♪

Check

Salumificio Dallatanaから次のスポットAntica Corte Pallavicinaまでは、車で約12分・10kmです。

Ⓒ|Antica Corte Pallavicina (ホテル、レストラン)

旅行先で悩ましいのが、ディナーでお酒も飲みたいけど、レストランからホテルへ帰るために運転しなくてはいけない。。そんなジレンマが付きまといます。そんな方へ今回おすすめするのがレストラン併設ホテル。しかもミシュラン星付きなので、レストランのクオリティも妥協したくないという方にピッタリです。いくら吞んだくれても、すぐに客室に行けるので、安心して飲めますね!!

ホテル

ホテルの入り口です。イタリア人はあまり気にしないかもしれないのですが、石造りのアーチ入口手前の短い橋が、年季が入っていて、凹凸もあり、かなり揺れたので、ちょっとスリルありました笑 

Antica Corte Pallavicinaの入口
ホテル入口

入口の中は、敷地も広く駐車スペースが十分にあります。

Antica Corte Pallavicinaの外観・駐車場
ホテル外観と駐車場

ホテルに着くと出迎えてくれるのが動物たち。広々とした敷地内でのびのびと暮らしています。他にも温室でミカンを育てているそうです。

Antica Corte Pallavicinaの敷地内に放し飼いにされている牛たち
▲敷地内に放し飼いにされている牛たち

クジャクって、動物園にしか居るのを見たことが無かったので、びっくり!!間近で会うことができます。

敷地内を自由にあるくクジャクを撮影
▲敷地内にはクジャクが!!

このホテルは約20年かけて14世紀に建築された要塞城をリノベーションしたものです。ホテルのロビーから客室に向かう途中には、豪華なアンティーク家具・絵画等があり楽しめます。イタリア人の古き良きものを大切に残してゆこうとする文化が伺えます。

Antica Corte Pallavicina のホテルの暖炉を撮影
お洒落な暖炉

せっかくイタリアに来たら、近代的なホテルだけでなく、歴史的な建物を利用したホテルにも泊まるのをお勧めします。1泊だけですが、お城に暮らす生活を経験できます。

Antica Corte Pallavicina ホテルの共用スペース
お城に暮らすような感覚です

そしてこのホテルの目玉が、建物内で熟成させている生ハム・チーズたちです!!宿泊者は無料で見学ツアーに参加できます。所狭しとぎっしりと吊るされた生ハムは圧巻です(ちょっと怖い…?)。すでに契約or購入者の名前タグが付いている生ハムもありました。中には、東京の某有名高級ホテル名もあり、直接買い付けているのは驚きでした。

Antica Corte Pallavicina のクラテッロの貯蔵庫
クラテッロのトンネル(ちょっと怖い!?)
Antica Corte Pallavicina のクラテッロの貯蔵庫とチーズ
▲天井にクラテッロ、壁にチーズ♡

予約制・有料にはなりますが、ユニークなツアー(散策ツアー料理教室)がありますので、時間がある方は是非トライしてみて下さい。

ツアー内容時間料金
ホテル内 歴史的建造物・骨董品見学ツアー20分3€
Culatello Museum入館と1時間の散歩コース45分+1時間の散歩7€
生パスタ作り(トルテッリ、タリアテッレ、ニョッキなど)3時間190€
(宿泊者:160€)
ミシュラン星を獲得したレストラン直伝 料理教室(4品)3時間220€
(宿泊者:190€)
▲ホテル主催ツアー一覧

こちらは朝食会場。ホテル敷地内でとれたオレンジのジュースが飲める時期もあるそうです。ぽん一家は、素泊まりプランでしたので、外から見るだけです泣

Antica Corte Pallavicinaの朝食会場
お洒落な朝食会場

客室

今回泊まった部屋は、大人3人のスーペリアルーム(The Superiors Room)。ダブルベッドの部屋で、エキストラベッドを1台追加してもらい、素泊まり240€/泊でした。
現在は朝食込みで240€+30€(エキストラベッド)のようです。
歴史ある建物ですが、室内は綺麗に内装され、とても快適に過ごせました。客室備品は通常のホテル同等(ドライヤー、ミニ冷蔵庫、タオル、シャンプー&リンス、ボディーソープ)です。

Antica Corte Pallavicinaの客室(スーペリアルーム)
▲スーペリアルーム(公式HPttps://www.anticacortepallavicinarelais.com/camere/より引用)
  • 公式HP:https://www.anticacortepallavicinarelais.com/camere/
  • 予約方法:上記公式サイトからWeb上で予約しましょう。チェックイン日/チェックアウト日を選択すると、空いている部屋の候補がでてくるので、予約することができます。(Booking.comなど大手サイトでは検索画面にホテル名は表示されますが、実際の予約は受け付けてないとでてきてしまいます。。)

レストラン

このホテルのもう一つの目玉はミシュランの星を獲得したレストランです。筆者は115€のクラテッロ(この地方特有の高級生ハム)満喫コースを注文しました。3皿が生ハムで熟成月の違いを楽しめる、生ハム好きにはたまらないメニューです。ミシュラン星付きレストランコースで100€前後は非常にお得です。追加料金で、シャンパン・ワインとのペアリングもできます♪

Antica Corte Pallavicinaレストランの内装
▲お洒落な内装

一品目は、もちろん高級生ハムのクラテッロ♪本当に美味しい!!人生で食べた1番高級で美味しい生ハムでした、、

Antica Corte Pallavicinaコースの一皿目の生ハム
The 40 months aged Culatello Platinum from “White Pig”

彩り豊かな前菜♪

Antica Corte Pallavicinaコースの前菜
The white shell poached egg, Red Cows fondue on a sweet potatoes cream,
little vegetables and lowland black truffle

パルミジャーノでできた水餃子的なスープ〜パイ包み(←表現乏しい、、)

Antica Corte Pallavicinaコースのスープ
Soft Parmigiano-Reggiano dumplings “Soffici” in Fidentina’s hen stock under a puff pastry crust

2回目のクラテッロ♪豚の種類、熟成月の違いを楽しめます!!生ハム尽くしで、幸せです♪

Antica Corte Pallavicinaコースの二皿目の生ハム
The 42 months aged Culatello Gran Riserva Platinum from Spigaroli Black Pig

そして、3回目の生ハム笑 3皿生ハムが出てくるとは思ってなかったのでびっくり笑(←メニュー良く見ろ笑)

Antica Corte Pallavicinaコースの三皿目の生ハム
▲種々の生ハム盛り合わせ

最後にはしっかりデザートも付いています♪

Antica Corte Pallavicinaコースのデザート
The dessert

以上が高級生ハム尽くしの贅沢なコースでした。1人前でこの量です!!生ハム10年分くらい食べました笑

正直生ハムばっかりなってしまうので、色んな生ハムを沢山食べ比べしたい!!という方でない人は、アラカルトで生ハムを注文するのでもいいと思います。

ぽん

ミシュラン星付きレストランで幻の生ハム食べ比べする貴重な時間でした★

次の観光スポット”チンクエテッレ”の玄関口のLa speziaまで車で約2時間弱・145kmです。有料区間を2回通り、有料道路(A1・E35)のFidenza/Salsomaggiore T. ~Fornovo間は、2.4€です。有料道路(A15)のBorgotaro~La Spezia間は、9.2€です。

まとめ

以上、幻の生ハム美食の街”パルマ”でした。本場イタリアンを楽しみたい・田舎町でゆっくりワインと生ハムを楽しみたい方は是非イタリア周遊の行程に組み込んでみて下さい。

また、ワイン好きの方は、キャンティのワイナリー周遊記事もお勧めです♪

Marchesi Mazzei Celler看板とワイン畑を撮影

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イタリアの地方都市・自然の虜になった、元ローマ駐在員のブログ。過去イタリア58都市、ヨーロッパ20カ国を訪れました。王道ツアーとはちょっと異なる、ヨーロッパ/イタリア周遊旅行、イタリア地方都市の観光情報を紹介します。コロナ禍での妄想旅行&afterコロナの旅行計画の参考になれば幸いです。